ダミークランク&ダミーヘッドボーリング

エンジンの性能、耐久性のほとんどが加工で決まると言っても過言ではありません。
常に最新のエンジン加工を研究、開発していますので、出来る限り公開したいと思います。

ダミークランク&ダミーヘッドボーリング

ダミークランクボーリング加工は、一般的なボーリングマシンでは加工出来ないため特殊フライス盤を使用します。
シリンダーヘッド組み付け時に、ボアが真円になるようにあらかじめ組み付け時の変形をさせた状態で、ボーリングをします。 シリンダーヘッドの剛性と同じになるようダミーヘッドを製作し、ヘッドガスケット&ヘッドボルトは使用する物と同一品を使います。
この時クランク軸に対して4つの穴が平行、直角になるようボーリングします。

ダミーヘッド製作です。こんなアルミの無垢材から削りだします。

ボルト穴、面研磨などの加工

クランク軸とヘッドボルト穴に対して平行、直角、ボアのずれをセット後に上面研磨しますが通常のボーリングマシンではこれらのセットは出来ないため、フライスにて加工します。

組み込みの条件をなるべく同じにするため、実際に使用するヘッドガスケットとヘッドボルトでダミーヘッドを取り付けて、仕上げ寸法ぎりぎりまでバイトで切削し、最小のホーニング代になるように精密なボーリングをします。

シリンダー面仕上げは一度鏡面近くまでホーニングしてから、セラミック砥石にてホーニング目を付けます。こうする事でシリンダー面の磨耗を抑え、ピストンとのフリクション低下と耐久性を向上させます。(プラトーホーニング)

これらの加工はコストは掛かりますが、エンジン性能を左右する絶対に抑えておきたいポイントです。